新川家住宅



泉佐野市指定文化財 (平成5年8月6日指定)
大阪府泉佐野市本町5-29
建築年代/天明年間
用途区分/商家(醤油販売業)
指定範囲/
公開状況/公開
近世に廻船業や大名貸で大阪を代表する豪商となった食野家や唐金家が拠点を置いたことでも知られる泉佐野には、関西国際空港の玄関口となる埋立地の臨空地区に建ち並ぶ近代的な建物群とは対照的に、漁師町から発展した湊町特有の迷路のような複雑な旧市街に今でも往時の蔵や町家が多数残存している。その旧市街の中央部に所在する当住宅は江戸中期の天明年間に新川喜内が醤油業を始めるにあたって建てたもので、主屋は平入の間取りながら土間部に角屋を張り出し、妻入の様相を呈する珍しい建前を特徴とする町家建築である。
 



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