善利組磯島家住宅 Isojima |
彦根市指定文化財 (平成21年2月13日指定) 滋賀県彦根市 建築年代/江戸時代 用途区分/武家(足軽) 指定範囲/ 公開状況/公開 旧磯島家住宅の主屋は、間口4間半、奥行き6間の切妻造・桟瓦葺の中2階形式の建物である。出入口は門を潜って左に前庭を見ながら「土間」より「玄関」に入る平入。玄関の奥には床の間と押入を設けた「座敷」があり、前庭を望むことができる。「座敷」は棹縁天井ではなく根太天井であり、長押も廻すことのない簡素な造りである。これらの部屋の西には「納戸」や「台所」があるが、間仕切りが食い違うなど整然とした田の字形とはならない。このような最小限の空間の中に、武家屋敷としての体裁を調えている。 附属 辻番所 (平成21年2月13日指定) 辻番所は、旧芹橋十二丁目の通りと中辻通りが交差する北西隅に建てられた4畳余りの小さな番小屋である。通りに張り出した2方向には見張り窓が設けられている。辻番所の出入口は中辻通りに面しており、本来は旧磯島家住宅を経由することなく、足軽が交替で直接番所に出入りしていた。現存唯一の辻番所であるが、嘗ては善利組足軽屋敷だけで20棟、足軽屋敷全体で36棟の辻番所が存在した。 【現地案内看板より一部改編】 |
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