若狭屋
Wakasaya



 
登録有形文化財 (平成23年7月25日登録)
福井県南条郡南越前町今庄75字東中町13
建築年代/江戸時代末期
用途区分/旅籠
登録範囲/主屋
公開状況/非公開

北陸地方への玄関口となる北国街道の宿場町・今庄に所在する旅籠建築である。県の文化財に指定されている京藤家住宅の3軒隣に位置しているが、建物の外観はかなり両者で異なっている。現在、鉄板で覆われている屋根は、そもそもは榑板葺に石置き屋根であったらしく、壁面も木部が露出する真壁造である。また卯建は目隠し程度の袖卯建で、かなり簡素な造作である。当住宅は主に一般庶民が利用した旅籠であったらしく、それに相応しい造作も、宿の歴史を示す貴重な資料であろう。


間口10m、奥行9.5mの中規模な旅籠建築。
木造2階建てで、2階に客室を設けているため、2階の建ちがせ高いことが特徴。
今庄宿には55軒もの旅籠があったといい、そのうちの1軒ということになる。2階の側面部に簡素な袖ウダツが設けられている。



 

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