名張藤堂家住宅
Toudou



 
三重県指定史跡 (昭和28年5月7日指定)
三重県名張市丸之内54-3
建築年代/宝永7年後
用途区分/藩主
指定範囲/
公開状況/公開
名張藤堂家は藤堂高虎の養子・高吉に始まる家柄である。高吉のそもそもの出自は織田信長の重臣・丹羽長秀の三男で、豊臣秀吉の弟・羽柴秀長の養子になった後に、実子の無かった藤堂高虎の養子となったものの、高虎の跡目は、結局のところ後に生まれた実子・高次が継いだため、高吉は藤堂家家臣の立場を甘受させられることとなり、以後、代々は名張藤堂家(藤堂宮内家)として当屋敷に住した。ただ当家は津藩主・藤堂家の家臣格とはなったものの、2万石を領した藩内大名であり、古図面に残る江戸期の屋敷は陣屋格の規模であり、更に100名規模の家臣団を抱えていたことから、周囲には小規模な城下町が形成された程である。現在残る屋敷は、往時の建物のうち当主が日常生活を過ごした中奥に該当する僅かな部分に過ぎず、残念ながら当時の様子が窺える程の規模のものではない。





 

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