和田家住宅
Wada



 
国指定重要文化財 (平成7年12月26日指定)
岐阜県大野郡白川村荻町山越997
建築年代/江戸末期
用途区分/山村農家(庄屋・番所役人)
指定範囲/主屋・土蔵・便所・土地
公開状況/公開

【和田家発行パンフレットより一部改変抜粋】
白川郷の合掌造り集落で最大の規模を誇る当住宅は、式台付きの玄関など格式の高い造りを持ち、江戸時代初期と見られる建築文化の粋を今日に偲ばせています。和田家は天正元年(1573)以来、代々「弥右衛門」の名を継ぎながら、江戸時代には名主(庄屋)や番所役人を務めるとともに、白川郷の重要な現金収入減であった焔硝の取引によって栄えました。明治21年(1888)には市町村制の公布によって白川村が誕生。和田弥右衛門は初代の村長に選ばれています。
荻町合掌集落の北部に位置する和田家住宅は、西に面する主屋を中心に前方右手に便所、後方左手に土蔵を構えています。屋敷構えとして石垣や防風林を、周囲設備には消雪用の石組溝や池を構え、土壁や庭園が当時の裕福振りを窺わせます。主屋は一重・三階の大型合掌造り民家で、囲炉裏を設けた大広間や居間、仏間や客間、寝間などがあります。寝室の上部には中二階があります。





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