牧村家住宅
Makimura



 
国指定重要文化財 (昭和54年2月3日指定)
岐阜県揖斐郡大野町西方587-1
建築年代/18世紀初頭
用途区分/農家(庄屋)
指定範囲/主屋
公開状況/公開
濃尾平野の西北端に位置する農家で、江戸時代には庄屋を務めた。住宅は愛知県から岐阜県にかけて分布する「鳥居建」の構造で、建築年代は明らかではないが、構造手法から18世紀初頭と推定される。桁行7間半、梁間4間、入母屋造茅葺の建物で南面する。平面は東側の4間を土間とし、この南東隅に馬屋を作る。西側の床上部は、土間に沿って表から裏まで通る台所を取り、この上手に表側に座敷、裏手に納戸を配した典型的な広間型三間取の形式を採る。座敷の妻側に仏壇と床の間を構え、南表に濡れ縁を設けるが、仏壇が表寄りにある点は古風とされている。鳥居建の民家としては規模が大きく、梁組は力強く、建築年代が古く風格がある。


【参考文献】毎日新聞社刊「解説版新指定重要文化財12建造物編Ⅱ」
 

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