林家住宅
Hayashi



 
登録有形文化財 (平成14年2月14日登録)
愛知県一宮市起下町211
建築年代/大正2年(1913)
用途区分/商家(脇本陣)
登録範囲/主屋及び裏座敷
公開状況/公開 【尾西市歴史民俗資料館別館】
東海道宮宿と中山道垂井を結ぶ美濃路7宿の一つ起宿の脇本陣。主屋は明治24年(1891)に発生した濃尾地震で旧建物が被災したため再建した建物で、外観や細部は伝統的な大型町家の形式を踏襲している。裏座敷は昭和初期に江戸時代に脇本陣を務めていた頃の座敷を意識した造作となっている。
林家は享保5年(1720)から明治維新まで、起宿脇本陣と木曽川の渡し舟を管理する船庄屋を務めており、屋敷背後には木曽川の堤防が築かれている。
庭園も国の登録記念物となっており、昭和初年から約10年の歳月を費やして、10代当主・林幸一が作庭したものである。心字池を中心とした回遊式となっており、鞍馬石、桃取石、揖斐黒石など各地から収集された石組が見所である。大正末~昭和初期にかけて、この地域の近代作庭文化の先駆けと位置付けられ、近代の愛知県における造園文化の発展が判る貴重な庭園との評価が登録理由である。


 

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