依田家住宅
Yoda



静岡県指定文化財 (平成22年指定)
静岡県賀茂郡松崎町大沢153番地
建築年代/江戸中期(元禄年間)
用途区分/庄屋
指定範囲/主屋・離れ・道具蔵・米蔵・味噌蔵
公開状況/公開
 
依田家の歴史
依田家は武田信玄の家臣・穴山梅雪の家来だったと伝えられており、戦国時代末期に甲州から移り、土着して以降400年間、当地で名主を務めたとされる。江戸時代には山を活用した木炭生産と廻船で地域を支え、明治になってからは、時の当主・佐二平は製糸業を中心に殖産事業を行い、また国会議員として地域に尽くした。弟の勉三は北海道十勝開拓の先駆者であり、札幌にある北海道開拓神社に祀られています。

住宅は伊豆地域で2番目に古い建物で、松崎を含む西伊豆一帯は冬に強い西風が吹くため、火災発生時に延焼を防ぐため海鼠壁を施した地域特有の建築様式を取っている。ちなみに海鼠壁を用いた住宅建築としては最古のものとなる。昭和36年には敷地背後にホテルを整備し、営業を続けてきたが、平成27年以降はNPO法人が土地・建物を取得し、平成29年3月には松崎町が再取得している。



一覧のページに戻る