座主家住宅
Zasu



 
国指定重要文化財 (昭和46年12月28日指定)
石川県七尾市藤瀬4-17
建築年代/江戸時代(18世紀前半)
用途区分/農家(肝煎)
指定範囲/主屋
公開状況/外観公開
能登半島中央部に所在する旧肝煎屋敷である。藤瀬集落が存する旧中島町域は能登丘陵を横断するように流れる熊木川の氾濫原に当たり周囲は平地に恵まれ、広く田圃が拓かれた土地柄であるが、熊木川を上流部にまで遡ると一帯は釶内郷(ナタウチ)と称された林業地へと様相は一変する。郷の入口に位置する藤瀬集落には郷社で延喜式内社の由緒を持つ藤津比古神社が鎮座するが、当家は神社を鎮守とする妙光寺の座主坊の出自と伝える。屋敷は神社の西方150m程の位置に所在し、丘陵を開削して前面に石垣を築いた高台に、入母屋屋根の桁行7間半、梁間4間半の主屋が南面して建つ。主屋内は柱が1間ごとに立ち、押板や帳台構など古式な造作も残るとともに、部屋境には壁が多く閉鎖的である。




 

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