室木家住宅
Muroki



 
七尾市指定文化財 (昭和38年7月29日指定)
石川県七尾市中島町外ナ-13
建築年代/明治13年(1880)
用途区分/庄屋・廻船問屋・酒造業
指定範囲/主屋他5棟
公開状況/公開

北陸の名湯・和倉温泉の北方約15km程の国道沿いに所在する農家建築である。当地の草分け百姓であった当家は幕末には庄屋を務めたというが、廻船業や酒造業により財を成した明治期に整えられたという屋敷は、旧家というよりも新興の家柄を感じさせる風情を感じる。屋敷前面には切込ハギの整った石垣に鶴や松等の吉祥をあしらった浮き彫りを施し、江戸期の庄屋階級には余りに格式の高かった薬医門を構える。また主屋には唐破風の玄関を備え、庶民の住居としては明らかに度か過ぎた建前である。


 

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