旧稲邑家住宅
Inamura



 
登録有形文化財 (平成28年11月29日登録)
石川県鹿島郡中能登町小田中ム部103
建築年代/明治42年(1909)
用途区分/農家
残存建物/主屋
公開状況/公民館的施設として活用 (御祖の里)

能登半島を分断する邑知大地溝帯が田園に姿を変えて眼前に拡がる石動山系西麓の旧七尾街道沿いに建つ農家建築である。嘗ての宿場町である高畠に連なる御祖集落には北陸最大級で陵墓にも指定される親王塚古墳が所在していることから古くから拓けた地域であったに違いない。街道に南面して建つ主屋は切妻造の妻壁面に梁や束、貫を格子状に露出させるアズマダチと称される建前で、その美しい姿から幕末以降、上層農家を中心に流行したものである。内部の品の良い整った造作も並大抵ではない。





 

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