黒丸家住宅 Kuromaru |
国指定重要文化財 (昭和46年12月28日指定) 石川県珠洲市若山町上黒丸2-33 建築年代/元禄年間(1688-1704)推定 用途区分/十村役・肝煎・農業・林業・酒造業 指定範囲/主屋・納屋・味噌蔵・米蔵 公開状況/非公開 能登半島突端部に位置する珠洲市の山中に所在する大型農家建築である。当家は15世紀末頃の明応・永正年間に能登に土着したと伝える中世土豪の系譜を引く家柄で、近世初期には十村役を務めたという。山間中腹の擂鉢状の底地にある屋敷は中世的な景観を留めているとされるが、県内最古と推測される主屋は江戸初期の元禄年間の建築。桁行11間、梁間8間半の大規模な主屋を中心に納屋や味噌蔵、米蔵等が周囲に配されるが、全てにおいて堅牢で力強い風情が中世を醸しているのかもしれない。 |