喜多家住宅
Kita



 
国指定重要文化財 (昭和46年12月28日指定)
石川県石川群野々市町本町3-8-11
建築年代/江戸時代(19世紀中頃)
用途区分/商家(酒造業)
指定範囲/主屋・道具倉・作業場・酒蔵・前蔵・貯蔵庫・土地/(附)麹室・精米所及び米置場
公開状況/公開

15世紀末の一向一揆により守護職・富樫氏が追放されるまで、野々市は加賀国の中心であった。以後は北国街道の宿場町として繁栄を維持したが、当住宅はその中心部に所在する商家建築である。当家は越前の武家を出自とし、当地に移住後は油屋を営み、幕末頃より酒造業に転じたという。主屋の背後に残る酒蔵は当初からのものであるが、主屋は金沢材木町で味噌・醤油・塩を扱った豪商・田井屋惣兵衛家の建物を明治24年の野々市大火後に移築したものである。金沢町家の粋を知る格好の住宅である。

 

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