延命家住宅



 
登録有形文化財 (平成24年2月23日登録)
石川県鹿島郡中能登町武部卜部11番地
建築年代/明治44年(1911)
用途区分/大地主
登録範囲/主屋
公開状況/非公開

昭和45年の民家緊急調査で第2次調査の対象となった民家で、能登半島を南北に分断する邑知大地溝帯の南側、石動山西麓の小集落に所在する農家建築である。主屋は切妻造桟瓦葺妻入の大規模なもので、地元でアズマ建と称される建前である。広大な敷地内には、北寄りに東面して建つ主屋の他、その南手に大規模な土蔵が三棟点在する。報告書によれば、使用される材料は杉の良材を用いて拭き漆で磨かれており、かなり上質な建物であるとのことだ。主屋の上手に後設ながら仏間として用いられる角屋が付属するが、主屋全体の安定感を高める効果に大きく寄与している。建築年代は比較的新しいものの、屋敷内には大木が生い茂り、旧家としての風格を感じさせてくれる。
【平成29年2月23日に火災焼失のため登録抹消】




 

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