忠谷家住宅
Tyuuya



 
国指定重要文化財 (平成21年6月30日指定)
加賀市指定有形文化財 (平成19年1月23日指定)
石川県加賀市橋立町ウ159-1
建築年代/江戸時代(天保年間1830-1844)
用途区分/商家(廻船船主)
指定範囲/主屋・新座敷・背戸蔵・新蔵・土地
公開状況/非公開

平成17年に重伝建地区に選定された加賀橋立集落に所在する旧北前船主の居宅である。酒谷家、久保家といった北前船主の大規模な屋敷が林立し、かつて日本一の富豪村と称された当集落において、屋敷規模は中程度ながら明治5年の大火を免れ集落中最古の建物となる主屋は、橋立における独特の住宅形態を紐解くうえで貴重とされる。当家初代は北前船の船頭から身を起こし船主として独立後に当住宅を構えたと伝え、板壁を多用する外観は漁家の系統を感じさせてくれるものである。


【文化庁報道発表】
忠谷家住宅は、加賀市加賀橋立伝統的建造物群保存地区に所在する北前船の船主の住宅で、天保年間(1830-1843)に建てられたとみられる主屋の周囲に、新座敷や土蔵が建つ。忠谷家住宅の主屋は、橋立集落における住居形態の展開を知る上で重要な住宅である。また新座敷などの付属屋も良好に保存されており、船主住宅の屋敷構えをよく伝える点においても、価値が高い。




 

一覧のページに戻る