武田家住宅
Takeda



国指定重要文化財 (昭和46年3月11日指定)
富山県高岡市太田4258
建築年代/江戸時代(安永~寛政年間)
用途区分/農家(肝煎)
指定範囲/主屋
公開状況/公開

冬の晴れた日には富山湾越しに冠雪を頂いた立山連峰が眺められる絶景地として著名な雨晴海岸近くの太田集落に所在する肝煎屋敷である。当家は甲斐の武田信玄の弟・逍遥軒信綱公の末裔と伝える旧家で、約3000坪を超す広大な敷地を有し、主屋の平面積は134坪にも及ぶ豪壮な建前から、十村役に匹敵する家格であったと推測されている。住宅は、安永~寛政年間に建てられた近在の伏木勝興寺の残材を用いて建てられたと伝わり、実際に構造手法からその頃の建物と推測されている。住宅の最大の特徴は屋根形状にあり、正面からは直屋の様子であるが、背面に両角を突き出し、その中間を切妻板葺の越屋根で覆うという当地方独特のもの。内部の造作も素晴らしく、一級品の民家建築である。
 




一覧のページに戻る