村上家住宅
Murakami



 
国指定重要文化財 (昭和33年5月14日指定)
富山県南砺市上梨725
建築年代/18世紀前半
用途区分/養蚕農家
指定範囲/主屋
公開状況/公開

世界遺産にも認定される合掌集落は、霊峰・白山を源とする庄川の上流域にのみに発達した局地的な形態であり、特に岐阜県の白川郷と富山県の五箇山が著名である。当住宅は五箇山の中心集落である上梨に所在する合掌建築で、桁行11間、梁間5間半の4階建で中規模なものである。内部は現在、整形6間取となっているが、奥の2室は後世の増築で、そもそもは4間取であったらしいが、確かに当初部においては1間毎の間隔で柱が建ち、奥の部屋境には帳台構が残るなど古式が散見される。また土間脇の馬屋は土間を深く掘り下げ側面を切石積とする特異な造作で、床に敷いた山草を馬の糞尿で腐らせて煙硝を製造するための工夫であったらしい。合掌民家の基準作となる建物と評価されている。



 

一覧のページに戻る