新発田藩足軽長屋
Shibata clan's tenement house



 
国指定重要文化財 (昭和44年12月指定)
新潟県新発田市諏訪町
建築年代/天保13年(1842)
用途区分/足軽
指定範囲/長屋
公開状況/公開
新発田藩溝口家6万石の城下に残る足軽長屋である。新発田城から1.5km程の距離に営まれた清水谷御殿の近くに所在しており、桁行24間、梁間4間の長大な建物である、古図によると藩政期には4棟の足軽長屋が設けられていたようであるが、「北長屋」と称された当長屋のみが現存する。内部は間口3間ずつの8軒長屋の形態を取り、各軒ごとに多少の違いはあるものの、畳敷の間が2室、板間1室に1畳程の広さの土間から成る。全国に独立した足軽屋敷と称する住居は数多く残されているが、長屋形式の遺構は非常に珍しい。新発田藩において足軽は武家身分ではなく、姓を持たない存在であったらしく、各部屋の造作も床や書院なども無い、至って簡素なものとなっている。






 

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