下嵯峨家屋
Shimosagaya



南木曽町指定文化財 (昭和49年7月12日指定)
長野県木曽郡南木曽町吾妻805-1
建築年代/18世紀中期(推定)
用途区分/長屋
指定範囲/主屋
公開状況/公開
妻籠宿の町並の美しさは特別なものである。さすがに日本の町並保存の先駆として名を馳せただけのことはある。その価値は国重文の脇本陣・林家住宅を筆頭に当住宅のような庶民長屋に至るまでの様々な階層の町家が往時そのままに混在しながら今に残ることにある。集落中程にある当住宅は三軒長屋の1戸分で、間口3間、奥行5間の建前に内部は土間とそれに沿って前後に2室が並ぶのみの小規模なものである。現代の感覚からすれば、粗末としか表現の仕様がない民家を率先して文化財に指定した町の決断は凄い。


妻籠宿の寺下地区に所在。
三軒長屋の一戸。庶民の住居として貴重。
片土間に並列二間取。奥は8畳間、手前は板の間。
間口3間、奥行き5間
柱に桧を用いている点が珍しいとされる。桧の使用は尾張藩により御禁制となっていた故である。恐らく古木を転用したものと推察されている。昭和43年に解体修理され、現在は南木曽町の所有となっている。

 

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