田中家住宅
Tanaka



 
登録有形文化財 (平成23年1月26日登録)
長野県塩尻市宗賀字本山4915-1
建築年代/明治前期
用途区分/旅籠
登録範囲/主屋
公開状況/非公開
中山道の宿駅である本山宿は木曽路の入口、松本平の出口として栄えた場所で、嘗ては松本藩領と木曽代官領の藩境として口留番所が置かれたという。当住宅は宿場の中間位置、明治天皇巡幸の際に行在所となった本陣・小林家の向いに所在する旧旅籠建築である。屋号は池田屋を称し、1階より2階が少し前に持ち出される「出梁造」や2階正面両端に「袖卯建」か設えられるなど中山道宿の町家に多く見られる造作となっている。同時期に登録文化財となった秋山、小林家に挟まれ並び建つ姿は実に美しい。

桁行12m、梁間12mの出梁造とし、2階全面に千本格子を通し、両端に袖うだつを設け、1階に式台を構える。棟に越屋根を付けている。軸部は弁柄塗りを施している。明治2年の大火後の再建と伝えられている。本山宿の町家の特徴として、道筋に沿って斜交いに建てられている。【現地案内看板より一部改編】




 

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