中村家住宅
Nakamura



 
塩尻市指定文化財 (昭和60年3月15日指定)
長野県塩尻市奈良井311
建築年代/天保8年(1837)以降
用途区分/商家(塗櫛問屋)
指定範囲/主屋・土蔵
公開状況/公開
重伝建地区に選定される中山道の奈良井宿に町並保存の機運が生じたのは当住宅に神奈川県川崎市の日本民家園への移築計画が持ち上がったことが端緒である。天保8年の大火後に建てられたという当住宅は間口3間2尺の小規模な建前ながら奈良井宿の町家に特徴的な要素が凝集しており、特に建物正面の平板を羽重ねた庇は鎧庇と称され、刳形の庇抑えの桟木は猿頭と云い他所に類を見ないものである。当家は奈良井名産の塗櫛の製造販売を手掛けた問屋で、規模の割に接客空間が充実している。




 

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