林家住宅
Hayashi



 
国指定重要文化財 (平成13年6月15日指定)
長野県木曽郡南木曽町吾妻2187-1
建築年代/明治10年(1877)
用途区分/庄屋・脇本陣・問屋・酒造業
指定範囲/主屋・文庫蔵・土蔵・侍門
公開状況/公開
中山道を美濃路から木曽路に入って2番目の宿となる妻籠は木曽川の支流・蘭川の河岸段丘上に形成された僅か三丁程の小さな宿場町である。問屋や脇本陣を務めた当家はその中程に所在する。現在の建物は明治初期の建築で、藩政期に尾張藩の統制下にあって伐採も儘ならなかった木曽の良材を存分に使用した上質なものとなっているが、一方で座敷と生活空間を廊下を隔てて厳格に仕切る様子は貴顕に対する配慮を引き継ぐ脇本陣時代の名残と思われ、封建時代の風情も感じられる造作となっている。




 

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