上嵯峨屋
Kamisagaya



 
南木曽町指定文化財
長野県木曽郡南木曽町吾妻803-1
建築年代/江戸中期(18世紀中頃)
用途区分/旅籠
指定範囲/主屋
公開状況/公開
中山道67次の42次目となる妻籠宿に所在する旧旅籠建築である。住宅は町並の馬籠宿寄りの寺下地区に所在し、庶民を対象とした最下層の旅籠である木賃宿を営んでいたらしい。間口3間半、奥行5間の小規模な建前ながら、中央に通り土間を設け、その左手に6畳間を前後に2室並べて客室とし、反対の右手を大人数でも囲める横長の囲炉裏を備えた板間に割き、旅籠としての体裁はしっかりと整えられている。薄暗い客室に佇むと贅沢になった今の世では考えられなくなった侘しい旅の様子が想像できて面白い。

昭和44年に解体修理。



 

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