八田家住宅
Hattuta



 
登録有形文化財 (平成17年12月27日登録)
長野県長野市松代町松代577
建築年代/明治30年(1897)
用途区分/商家(藩御用商人/酒造業・呉服業)
登録範囲/主屋・大土蔵・土蔵・長土蔵・塀・表門
公開状況/非公開
松代城下の商人町は北国脇往還沿いに馬喰町・紙屋町・紺屋町・伊勢町・中町・荒神町・鍛冶町・肴町の8つの町から構成され、俗に「町八町」と称された。当住宅は往還が屈曲するちょうど鍵の部分の伊勢町に所在する商家建築である。当家は藩の御用を務めるとともに代々町年寄筆頭の町八町最高位にあった家柄で、幕末には給人格御勝手御用役に任ぜられなど藩からの信頼も篤かったようである。屋敷内の建物の大半は松代大火後の建築ながら、嘗ての豪商振りを彷彿させる大振りな構えで格の違いを感じさせてくれる。

屋号「菊屋」を号し、酒造・呉服販売業を営む。「角喜」とも称された。
代々町年寄を務めた。
給人格御勝手御用役に取り立てられたのち、引き続いて産物御用掛、川船運送方御用役、糸会所取締役、産物会所取締役なども務めた。
明治期には第63国立銀行の頭取にも就任している

 

一覧のページに戻る