長谷川家住宅
Hasegawa



登録有形文化財 (平成19年12月5日登録)
長野県長野市松代町松代1486-1
建築年代/明治前期
用途区分/武家
登録範囲/主屋・土蔵・表門
公開状況/非公開
松代藩真田家10万石の城下にあって、旧真田邸(新御殿)南方の旧代官町に所在する武家屋敷である。この付近は松代藩初代・真田信之公の長子・信吉公に分知されていた上野国沼田領3万石が継嗣不在により廃絶となり、明暦年間にその家臣団を本藩が吸収した際に新しく拓かれた場所で、旧城下町と比べて街路も広く、屋敷割も比較的ゆったりしている。付近は明治5年の長国寺大火により類焼したと云われ、一帯の住宅はその際に再建されたものが多い。当家も主屋の再建に当たり松代藩邸であった「花の丸御殿」の一部を解体・移築したとの伝承がある。


エノキダケの瓶詰による人工栽培法の確立者である長谷川五作氏は当家の出身。明治13年に埴科郡杭瀬下村の田中家に生まれ、当家の養嗣子となる。長野県師範学校を卒業後、教師となる。その間に蚕による実験で「メンデルの法則」を実証したことでも知られる。



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