原家住宅
Hara



 
塩尻市指定文化財 (平成16年11月18日指定)
長野県塩尻市奈良井516
建築年代/天保年間(推定)
用途区分/旅籠
指定範囲/主屋・土蔵
公開状況/蕎麦店として営業(徳利屋郷土館)
中山道の奈良井宿は約1kmに亘って家並みが続く日本最長の宿駅だそうだ。当住宅はその中間位置に西面して建つ旧旅籠建築で、嘗ては脇本陣を務め昭和12年頃までは旅館としての営業していたが、現在は蕎麦屋として訪れる者に憩いの場を提供してくれている。恐らく明治・大正期の改築と思われるが広間の表裏に設えられた階段と天井部の格子状に組まれた小屋組が織り成す軽快な空間に毎年縄を一巻して嵩を増す自在鉤が吊るされた重厚な囲炉裏端の様子は旅情を擽るに最適な演出である。



徳利屋
木曽代官山村氏の御用商人。
天保年間の建築と推定される。
御嶽講の定宿にもなり、昭和12年まで営業。
明治・大正期に客室を増築。



 

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