甲斐家住宅 Kai |
登録有形文化財 福島県喜多方市字1-4611 建築年代/大正12年 用途区分/商家(味噌醤油醸造業) 登録範囲/主屋・味噌蔵及び麹蔵・稲荷社・表門・裏門・東塀及び北塀・南塀 公開状況/以前は公開していたが、近年は閉鎖中 【登録時報道発表】 田付川西岸の小荒井に位置。甲斐家は味噌や醤油の醸造業を営んだ喜多方有数の商家。敷地中央に主屋を構え、南西に味噌蔵及び麹蔵、南に稲荷社が建つ。表門を通りに東面して開き、裏門は味噌蔵の北に開く。東塀及び北塀、南塀が敷地周囲を区画する。主屋は切妻造桟瓦葺の背の高い木造平屋建。中廊下の南側に玄関や帳場、北側に座敷を並べ、豪商に相応しい広壮な主屋。味噌蔵及び麹蔵は切妻造桟瓦葺。味噌蔵は2階建で窓が多く、麹蔵は平屋建で窓は少なく、窓廻りに洋風意匠を凝らす。稲荷社は一間流造で、小規模ながら製陶的な造り。表門は木太い薬医門で、門扉は欅の一枚板を嵌める。裏門は薬医門で軒廻りを格天井等で瀟洒に整える。東塀及び北塀、南塀はいずれも煉瓦塀で、喜多方の市街地の歴史的景観を形成する。 主屋(大正12年) 味噌蔵及び麹蔵(明治後期) 稲荷社(大正後期) 表門(大正後期) 裏門(大正後期) 東塀及び北塀(大正後期) 南塀(大正後期) |