中澤家住宅
Nakazawa



 
国指定重要文化財 (昭和49年5月21日指定)
宮城県名取市手倉田字山216-93
旧所在地・宮城県名取市愛島塩手字前野田45-1
建築年代/江戸時代(18世紀末)
用途区分/農家
指定範囲/主屋
公開状況/公開

中沢家は、近世初頭から愛島塩手字前野田に住む旧家と伝えられています。由緒についてはっきりしたことは判っていません。建物の構造は、寄棟造、茅葺、石場建で、桁行9間(16m)、梁間5間(9m)で、床面積136㎡(約41坪)の規模を有しています。内部の形式は、その後、この地域一帯で一般的となる田の字型の四間取で、土間と座敷の間には仕切りがなく開放されており、土間には「ほいと柱」、「よめかくし柱」、「うしもち柱」の名が付く3本の立派な独立柱が立っています。このような座敷の間取りや土間に立つ独立柱の配置は、「名取型」と呼ばれ、当時の名取地方の農家建築の特徴となっているものです。建築年代について詳しい資料はありませんが、建物の特徴などから18世紀後半頃に建てられたと推定されています。なお、この建物は、昭和49年に国の重要文化財に指定された後、昭和50、51年に移築復元し、建築当初の姿で整備したものです。



 

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