宮床伊達家住宅
Date



大和町指定文化財
宮城県黒川郡大和町宮床字新小路64
建築年代/
用途区分/武家
指定範囲/
公開状況/公開

この屋敷は、宮床伊達家から大和町が寄贈を受け、県道整備に伴い平成6年にこの場所へ移築したものです。もともとの所在地は、旧宮床伊達家の居城、田手岡館への主要道路である東西路(二軒丁)南側で、屋敷は筆頭家老・村井栄之進の配領地でした。明治維新になり、最後の殿様、宮床伊達家10代・宗廣がお館下がりとなり、この屋敷に移住。屋敷は以後、伊達家の住宅として使われてきました。
移築に伴って行われた調査では、屋敷は整形田字型四間取です。これは農家に見られる間取りの型ですが、納戸を除く全ての部屋に長押が打たれており、しかも長押の一部が面皮付きであること、立派な釘隠しが残っていること、欄間の精緻さなどからも、この屋敷の格式の高さが窺えます。また地業(基礎工事)については、東北地方において報告例が皆無に近い「版築」(枠板と苦汁を用いた土壌改良法)が施されていたことも大きな特徴です。【現地案内看板より】


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