木村家住宅
Kimura



 
宮城県指定文化財 (平成16年3月30日指定)
宮城県白石市小原字上台27-2
旧所在地・宮城県白石市上戸沢
建築年代/江戸中期(推定)
用途区分/検断役・伝馬問屋
指定範囲/主屋
公開状況/公開 【旧上戸沢検断屋敷】

旧所在地である上戸沢は「山中七ヶ宿」の1つで、仙台領と桑折領との境に位置する宿駅であった。
元禄・宝永の頃の記録では、番所の他に山伏多宝院1軒、検断屋敷1軒、不断組7軒、足軽10軒、百姓3軒等の計23軒が数えられる。ちなみに不断組と足軽は当地の領主・片倉家の家中である。その後の宝暦年間には、番所1軒、山伏1軒、検断屋敷1軒、不断組7軒、足軽14軒、百姓2軒等の計34軒となっている。
町の役割は、仙台藩領南辺境界の守備、警護と物資の取締り、またここを通過する物資、人馬の輸送、宿泊のための中継地点であった。宿駅は柵門によって区切られており、町の南端部で上戸沢では一番高い町頭の地である桑折領側には羽黒派の修験屋敷である金剛院、その隣に番所が並び、番所とは道路を隔てた位置に検断屋敷であった当家住宅が建っていた。木村家は検断兼準本陣家であり、一時は肝入も兼帯しており、問屋を営み、不断組頭列の身分を有していた。町場内では最大の屋敷地を誇り、移築された主屋だけでなく、味噌蔵や穀蔵、木小屋なども建ち並ぶとともに御札場でもあった。






 

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