安藤家住宅
Andou



 
無指定・外観公開
宮城県刈田郡七ヶ宿町滑津10
建築年代/天保11年(1839)後
用途区分/脇本陣
残存建物/主屋・土蔵
公開状況/外観のみ
奥州街道は江戸に始まり福島・仙台・盛岡の太平洋側の各藩を縦断する江戸期の基幹道であるが、福島の先の桑折で分岐する羽州街道は、福島・宮城の県境となる小坂峠を越えて上山、天童、新庄、秋田、弘前の日本海側の各藩を貫く道筋となる。その羽州街道のうち小坂峠を超えて上戸沢から湯原までの7つの宿を通る街道は特に七ヶ宿街道と呼ばれたが、当住宅はそのうち関宿と湯原宿の中間宿であった滑津宿に所在する。現在は日本の道100選に指定される国道113号線の快走路に姿を変える七ヶ宿街道であるが、当住宅は国道に北面して表屋を構え、それに直交する形で角屋が奥に突き出す丁字屋の形態を取る。建物は滑津大火があった天保11年(1839)後の建築と推測されており、表屋側に座敷部、角屋側に居室部が配置されている。街道に面する表屋の中央部に切妻破風の玄関屋根を張り出し、家格の固さを窺わせてくれる。安藤家は脇本陣を務めると共に肝入・検断を兼務した家柄で、滑津は主要な宿駅ではなかったことから当初より本陣は置かれておらず、実質的に当家が滑津を代表する存在であったと考えられる。



 

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