武田家住宅
Takeda



 
市指定文化財
山形県上山市楢下
建築年代/宝暦9年
用途区分/旅籠
指定範囲/主屋
公開状況/公開

旧武田家は南北に伸びる新町の道路西側に位置し、道路に平行に「上段」、「中間」の上下座敷を並べ、その下手(北側)は土間となっている。「中間」の奥に広い「座敷」と「台所」の板の間が続き、土間は入口から裏口まで通じ、裏口に近いところに厩がある。形は通り土間式の妻入りの本棟に対し、「上段」部分が鉤形に張り出した曲り家となる。
また「上段」と「中間」の前面には広縁が取られ、その外を土庇式の「こまや」とし、その間の仕切りを蔀とする古式の家構となっている。この家は、宝暦8年(1758)の屋敷割図に「旅籠屋」であることが明記されており、また台所改造の際に「宝暦九うノ六月吉日」と枘に墨書があるのが発見されており、建築年次が明確にされる貴重な遺構である。【現地案内看板より一部改編】


 

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