村上家住宅
Murakami



 
岩手県指定文化財 (平成8年5月7日指定)
岩手県一関市千厩町小梨字不動60
建築年代/江戸時代(18世紀末)
用途区分/農家
指定範囲/
公開状況/非公開
搦道屋敷と別称される。近世初期に土着した開発百姓の系譜を有する農家建築。主屋の他に馬屋、厠、小屋等が残存し、嘗ての屋敷景観を維持する。主屋は桁行9.5間、梁間6.5間。

村上家は、搦道屋敷と呼ばれ、江戸時代の南小梨村で活躍した村上氏の家系と推察されます。建物は木造平屋建で、長さは9.5間、奥行きが6.5間、面積は9.5×6.5間=61.75坪(約204㎡)です。屋根は寄棟造の茅葺で、越屋根が載せてあり、軒を深くするために前面セガイ造となっています。
建築年代は不明ですが、家の間取りなどを見ると18世紀末期の古民家と考えられます。
建物の保存状態は極めて良好で、主屋のほか、馬屋、厠、小屋等の付属施設についても保存状態が良く、屋敷の景観も良好です。江戸時代の旧武士層の住宅の造りを想わせる村上家住宅は、旧仙台藩領の北部地域の住宅の特徴、上層民家の間取りを有しており、建築文化史上、更には民家建築史上からも極めて価値の高い遺構群です。【現地案内看板より一部改編】





 

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