山内家住宅
Yamauchi



 
登録有形文化財 (平成19年10月2日登録)
秋田県湯沢市吹張2-1-4
建築年代/昭和初期
用途区分/商家(呉服商)
登録範囲/主屋・商品蔵・道具蔵・文庫蔵・穀蔵・裏座敷・車庫
公開状況/非公開

嘗て湯沢は佐竹南家の城下町であり、羽州街道と小安街道が交わる要衝地で秋田城下への玄関口として栄えた在町。当住宅はその中心部に所在する商家建築である。湯沢は銘酒の産地として知られ、「東北の灘」とも称される程の土地柄であったが、現在は旧街道沿いにも往時の町家遺構は殆ど残されておらず、唯一、当住宅のみが異彩を放っている状況である。当家は安永年間(1780頃)に山内市兵衛家から分家したことに始まり、文化元年(1804)から昭和にかけて呉服商を営んだという。梁を重ねた重厚な切妻面を正面に見せ、深緑の釉薬瓦を屋根に載せた堂々たる姿は、力強い印象。鰻の寝床状の敷地奥に続く土蔵群が当家の豪商振りを示している。





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