鳥潟家住宅
Torigata



秋田県指定文化財 (平成23年3月22日指定)
秋田県大館市花岡町字根井下156
建築年代/昭和11年(1936)
用途区分/肝煎・学者
指定範囲/主屋・離れ・土蔵・表門・社殿・茶室・中門・四阿
公開状況/公開
大館の中心市街から北方郊外へ少しばかり足を延ばした場所に所在する近代和風建築及び庭園である。鳥潟家は慶長年間から当地で続く旧家で、藩政期には花岡村の肝煎を代々務めたとのことであるが、当邸宅を整備したのは昭和年間に第17代当主であった鳥潟隆三氏で、彼は京都帝国大学医学部の教授でコクチゲン創製の功績によりノーベル医学賞候補にもなり日本外科学会会長も務めたという学者である。2500坪弱の広大な敷地の北西隅に建てられた主屋は約240坪の巨大な建築。1760年代初頭に建てられた建物を曳家し、これに数寄屋風の座敷を増築するなど大改造が施されている。この新旧が混在する建物は意外に見所が多く、私の中では高評価民家である。
 



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