佐藤家住宅
Satou



 
国指定重要文化財 (平成29年2月23日指定)
秋田県横手市増田町増田字中町63
建築年代/明治初期(明治4年伝承)
用途区分/商家(荒物商・味噌醤油販売)
指定範囲/主屋・文庫蔵
公開状況/非公開
県南の横手盆地の東南端に位置する旧増田町の中心市街地に所在する町家建築である。平成25年に重要伝統的建造物群保存地区に選定された町並のほぼ中央部、町内を南北に縦貫する街道筋に東面して建つ。敷地は間口8.7m、奥行111mの極端に細長い形状で、表側より主屋、蔵前、文庫蔵が一列に配される。当家は北隣にあった佐藤又十郎家からの分家筋で代々又六を襲名している。明治中期には荒物商を営み、増田銀行の設立に関わったとされることから相応の商家であったことが窺われる。当住宅の最大の特徴は、土蔵造の主体部全体を鞘で覆う特異な建前で、寒冷対策と深雪対策の双方を満たすように考えられた類を見ないものとなっている。主体部の漆喰装飾や鞘部の妻面の木組装飾など、見所の多い住宅である。





 

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