長岐家住宅
Nagaki



 
北秋田市指定文化財 (平成元年10月1日指定)
秋田県北秋田市七日市字囲ノ内4
建築年代/文政13年(1830)
用途区分/肝煎
指定範囲/主屋
公開状況/不定期に公開
県北の大館能代空港の南東に位置する七日市集落に所在する旧肝煎屋敷である。嘗ては阿仁街道と称された国道105号線に西接して広大な敷地を有する当住宅は、単なる肝煎家の役宅というだけに止まらず、秋田藩主・佐竹候の領内巡検時には本陣としても利用されたという来歴を持つ。角屋造の主屋のうち、主体部は役宅的な色彩が濃く、座敷を中心とする畳敷の部屋のみで構成された間取りで、土間や台所といった生活空間は下手に突出した角屋部分に全てまとめられる特異な建前となっている。現在は屋根を亜鉛鉄板葺とするが、そもそもは杉皮葺石置屋根で、街道に面した妻側に藩侯を迎える本玄関を構え、僧侶等の出入口となる内玄関は平側に配するなど、かなり格式に拘った演出が散見される建物となっている。





 

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