岩橋家住宅 Iwahashi |
秋田県指定史跡 (昭和48年12月11日指定) 秋田県仙北市角館 建築年代/ 用途区分/武家 残存建物/主屋 公開状況/公開 岩橋氏は、南奥州の名門・会津黒川城主芦名氏の重臣であった。天正17年(1589)芦名氏が伊達政宗に敗れ、兄である常陸の佐竹氏を頼り常州へ移り、江戸崎において豊臣秀吉から4万5千石を与えられると、岩橋氏も芦名氏に随従して江戸崎に移った。関ケ原の戦い後、慶長7年(1602)佐竹氏の出羽移封とともに芦名氏も出羽に下り、角館1万5千石を与えられた。岩橋氏は一時、江戸崎を立ち退き、津軽氏に300石で仕官していたが、主君の角館移住と共に再び芦名氏に帰参し角館に居住した。芦名氏が承応2年(1653)、3代にして断絶するに及んで、代わって角館所預となった佐竹北家の組下として86石の知行で廃藩に至るまで仕えた。この建物は江戸時代末期に改造され、屋根も茅葺から木羽葺に変わったが、角館の武士の生活を今に伝えている。【現地案内看板より】 建物は正面式台を入ると玄関の間があり、右手に縁を廻した座敷を設える。座敷は一間のみの構成で、奥手は納戸を置く。玄関左手には取次の間があり、奥手には居間を配置する。その下手には畳敷きの台所があり、さらに下手に板張りの勝手を配する。 |