伊藤家住宅
Itou



 
登録有形文化財 (平成12年4月28日登録)
秋田県大仙市内小友字中沢171-4
旧所在地・秋田県仙北郡田沢湖町の田沢字大谷地14
建築年代/明治33~36年(1900-1903)
用途区分/農家
登録範囲/主屋
公開状況/公開 【秋田県立農業科学館内】

桁行16.8m、梁間7.8m、南面突出部 桁行6.2m、梁間6.9m、寄棟造茅葺
伊藤家は、仙北郡田沢湖町の山間部の農家で、その家系は江戸時代の延宝年間(1673~1681)まで遡る。この住宅は、伊藤長治氏(1841~1917)が明治33年(1900)から36年(1903)にかけて2期に分けて建造したものである。
建物は、正面を南に向けて建ち、主屋と馬屋(曲り)の2部分から成る。平面の間取りは、馬屋と出入口に特徴を持つ曲家の形式である。土台を敷き、柱を省略し、指物や出桁(せがい)を用いるなど時代相応の特色が見られる。また主屋の柱間寸法は桁行、梁間とも大きく、柱、土台などの構造材に雑木を用い、屋根の小屋組は簡素で、窓を半蔀戸とするなど古い様式を残している。旧伊藤家住宅は、仙北郡東北部の民家の特色をよく残し、岩手県中央部との文化的交流を考える上で重要であり、旧所在地の優れた景観と合わせ秋田県の代表的な民家の一つということができる。





 

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