梅田家住宅 Umeda |
無指定・公開 青森県弘前市若党町81 旧所在地・青森県弘前市在府町 建築年代/嘉永年間(1848-1854) 用途区分/武家 指定範囲/主屋 公開状況/公開 重伝建地区に選定される弘前城下の若党町に移築保存されている旧武家住宅である。そもそもは弘前城の西濠端の五十石町に建てられたものらしいが、その後の明治5年に城址南方の在府町へ移築、更に昭和57年、当時の所有者であった梅田家から弘前市に寄贈され、現在地に再移築されている。桁行6間、梁間4間半の小規模な建物で、間取りも正四間取を基本とする単純なものである。室内に残されていた調度品の墨書きから、建築当初の住人は100石取の森家であったことが判明しており、相応の上士身分の住居であったはずであるが、座敷にさえも天井は張られておらず、小屋組も至って単純ななもので、その生活振りはかなり質素なものであったことが窺える。 この建物は、19世紀中頃の嘉永年間に建てられ、在府町にあったものを弘前市が梅田家より譲り受け、昭和60年に移築復元したものです。 建物の規模は、幅約8.5m、奥行約11.5mで、間取りは式台構えの玄関を上がると広間、座敷、常居、台所を正方形に、そして寝間と土間が奥に配置されています。外観は、冬の季節風対策で北と西は閉鎖的に、南と東は採光と風通しを考慮した開放的な造りとなっています。津軽地方の一般的な武士の住宅として、また調度品に残された墨書から、建築年及び当時の居住者を推定できる建物として貴重です。【現地案内看板より】 |