苫米地家住宅
Tomapechi



六戸町指定文化財 (平成4年11月30日指定)
青森県上北郡六戸町大字犬落瀬字後田87
旧所在地・青森県上北郡六戸町大字柳町字柳町16
建築年代/江戸末期
用途区分/不詳(与力を務めたという伝承があるが未確認?)
指定範囲/主屋
公開状況/公開 【道の駅ろくのへ内】

八戸と十和田を結ぶ国道45号線の中途に所在する「道の駅ろくのへ」内に移築保存されている農家建築である。桁行11間、梁間5間の、この地域としては中規模な建前で、表に面して大戸を開く下手寄り3間は裏手まで続く広大な馬屋となっており、馬産の盛んな上北地方らしい特徴を示している。一方、上手には前後2室から成る畳敷の座敷があり、その前面に式台が設けられる様は、相応の格式を有する家柄であったことを示すものである。藩政期の青森県は南部藩と津軽藩に分かれ、民家にも各々の特徴が如実に顕れるが、当住宅は南部藩系の典型的な特徴を示す民家として興味深い。
 


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