坂本家住宅
Sakamoto



登録有形文化財 (平成19年12月5日登録)
青森県三戸郡新郷村西越字日向15
建築年代/江戸後期・平成16年改修
用途区分/山村農家
登録範囲/主屋
公開状況/非公開 

県南地方で最も茅葺民家が残る集落として知られる新郷村西越地区は浅水川の上流部に位置する山間集落である。新郷村は旧戸来村と旧西越村の合併により出来た村で、旧西越村の中心集落である西越に当住宅は所在している。屋根の大棟を草で押さえた芝棟を特徴とする桁行9間、梁間5間の中型民家で、室内は冬場に建物内での作業を余儀なくされる環境を意識した間取りとなっており、幅狭な土間の両側に板敷の作業空間を配し、その上手に広間的な空間となる出居が設けられる。この出居の周囲に寝間や座敷などの小部屋を配するのは、冬場の冷気を遮断するための工夫であろう。現在は無住で、農業体験施設のような使われ方をされているらしい。



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