小山内家住宅 Osanai |
弘前市指定有形文化財 (平成13年11月9日指定) 青森県弘前市清水冨田字寺沢125 旧所在地・青森県弘前市大字高杉字五反田 建築年代/文久3年(1863) 用途区分/農家 指定範囲/主屋 公開状況/公開 【弘前市りんご公園内】 弘前市の南西郊外にある「りんご公園」内に移築される農家建築である。元々は弘前から鯵ヶ沢へ向かう北西郊外の街道沿い、田圃と林檎畑が混在する街村集落に所在していたもので、昭和56年に15代当主から弘前市に寄贈されたというから、早くに土着した旧家であったと思われる。当住宅は大屋根の正面中央部に横長の煙出しを設け、窓には出格子を多用するなど津軽民家らしい外観を特徴とするが、内部の間取りにも更なる妙趣がある。座敷脇の最奥部に隠居部屋を設えたり、広間(常居)の奥に3畳程の寝間や納戸を並べるなど当時の農村住居としては珍しく小部屋を家の各所に設けているのである。都会育ちの小部屋住まいの身にも妙な居心地の良さを感じてしまう家である。 寄棟造、茅葺、木造一部2階建 桁行22.5m、梁間9.54m 延床面積257㎡ 小山内家家伝によれば、初代・権兵衛が寛永9年(1632)に西津軽郡に知行地を持ち、建物は棟札から文久3年(1863)に建築されたことが判る。(11代当主の時期と推定) 弘前市高杉五反田にあったものを、弘前市が昭和58年に15代当主・小山内哲彦氏から寄贈を受けて、平成12年にここに移築したものである。藩政時代末期の津軽地方の農家住宅としての形態を最もよく現しており、農民生活を伝える建物として貴重なものである。【現地案内看板より】 |