尾野家住宅
Ono



 
つがる市指定文化財 (平成6年4月28日指定)
青森県つがる市稲垣町豊川宮川145-1
旧所在地・青森県稲垣村大字穂積元神田
建築年代/明治25年(1892)
用途区分/農家
指定範囲/主屋
公開状況/公開 【稲穂いこいの里内】

津軽半島の西側、屏風山砂丘と岩木川に挟まれた津軽平野の北側一帯は、江戸中期以降の弘前藩による新田開発により拓かれた土地で、広大な田園地帯の中に街道に沿って帯状に集落が営まれる開拓地特有の美しい景観を今に伝えている。平成5年に整備された「稲穂いこいの里」内に移築保存される当住宅は、現在地から約1km程北東に所在していた農家建築で、明治中期の建築らしく軒高で、入母屋屋根の玄関を構え、広間や座敷に太く豪快な差鴨居を用いる様子は、近世農家建築には見られないものである。時代が新しいにも関わらず土間や居間部分の占める割合が高いのは、冬が厳しい当地域ならではの建前である。



 

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