西沢家住宅
Nishizawa



 
登録有形文化財 (平成20年3月7日登録)
青森県五所川原市金木町朝日山411-5
建築年代/昭和11年(1936)
用途区分/農家
登録範囲/主屋
公開状況/非公開

国の重要文化財に指定され、「斜陽館」の名称で知られる太宰治の生家「津島家住宅」の2階北縁から外を眺めると、庭園越しに赤く錆びた鉄板瓦棒葺の洒脱な民家が否応無しに目に付くはずである。金融業を営んだ津島家と同様に目抜き通りに面してはいるものの、商家の様ではなく、実業家の邸宅の風情である。それが当住宅で、当家は礼文島出身で鰊漁で財を成した後、大正期に金木に移住し農業を営んだとのことである。しかし、住宅の建前からは、実際には不在地主的な存在だったのではないかとと推測される。昭和25年頃から旅館として使用され、現在は公有化されたものの、老朽化のため観覧もできない状態。五所川原市には何とか文化財として保存・公開の英断を是非に果たしてもらいたい。


 

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