九戸家住宅 Kunohe |
登録有形文化財 (平成18年10月18日登録) 青森県黒石市甲大工町10-1 建築年代/江戸後期(文化年間) 用地区分/武家 登録範囲/主屋 公開状況/非公開 弘前市東方の黒石は、商家の店先に雁木造の通路「こみせ」が連続して残る町並で知られているが、そもそもは江戸初期に弘前津軽家の分家が封置され、陣屋を構えた城下町であった。旧市街の南方辺りは嘗ての武家町であったところで、陣屋址の西側に位置する当住宅も、市内に唯一残る武家住宅とされている。この住宅は津軽黒石家14代・津軽承捷氏の生家としても知られるらしいが、間口6間、奥行5間半の小規模な建物である。正面に式台玄関を構え、広間の右奥に12畳の縦長な座敷を設え、格式の高さを窺わせてくれるものの、部屋数は僅か4室のみの質素な建前となっている。支藩における武家の有り様が窺える建物である。 |