石場家住宅
Ishiba



 
国指定重要文化財 (昭和48年2月23日指定)
青森県弘前市亀甲町88
建築年代/18世紀前半
用途区分/商家(雑貨荒物商・肥料商)
指定範囲/主屋・板塀
公開状況/公開

弘前城亀甲門を出た外堀端の四辻の角地に所在する弘前藩御用商人の邸宅である。代々、「清兵衛」を世襲し、屋号を「マルセ」と称して主に藁工品や荒物を扱ったという。現在は酒販売業を営んでおられる。城の門前という要所に建ちながら約450坪程の敷地を有し、桁行8.5間、梁間8間の大規模な主屋を構える様子は御用商人に相応しいものである。恐らく雪国においては、蓑や藁沓、馬沓などは暖国には想像が付かないほどに大事なものであったに違いない。建物は、解体修理の際の調査から、19世紀初頭に他所から移築されたものであることが判明しており、構造手法から当初の建築は18世紀前半頃ではないかと推測されている。室内の間取りは整形ではあるものの、各々の部屋割は大きく、豪家に相応しい建前である。



 

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