米田家住宅
Yoneda



 
興部町指定文化財 (平成元年10月1日指定)
北海道紋別郡興部町興部679
建築年代/大正11年
用途区分/実業家
指定範囲/
公開状況/非公開
興部町の中心部近くの住宅街の只中に所在する近代和風建築である。地元興部村(当時)の実業家・米田常作氏が大正11年に貴族院議員で大正天皇の従兄弟にあたる柳原義光伯爵の来村時の迎賓館として所有する山林から資材を調達して自宅横に急遽整備したという。米田氏は明治31年(1898)に興部に入植し、ハッカ栽培や造林業を営み、大正期には木工場や澱粉工場、火力発電所などを設立し、地元の発展に大きく寄与した人物である。建物は、入母屋造平屋建で、内部には4間の和室が鉤の手状に並ぶ。規模こそ大きくはないが、牧畜と漁業が主体の雛なる土地には稀なる御殿建築である。




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