武井家住宅
Takei



 
泊村指定文化財 (平成13年4月27日指定)
北海道古宇郡泊村大字泊村59-1
建築年代/大正5年
用途区分/漁家(客座敷)
指定範囲/客殿・蔵
公開状況/公開 【鰊御殿とまり】
先項の旧川村家番屋と共に「鰊御殿とまり」を構成する鰊漁家の座敷建築である。そもそも当所は武井忠次郎家の鰊漁場跡地で、現在残る客殿や土蔵の他に、嘗ては主屋や番屋といった建物群が雁行状に建ち並んでいた。当忠次郎家は分家筋となるが、本家初代は青森県東津軽郡の出身で天保9年に傭夫として岩内に来道、後に泊村で建網漁場を経営するに至り道内で20ヶ統、樺太で15ヶ統の規模にまで勃興した家柄。銘木が惜しみなく使用された住宅内部の造作に鰊漁の凄まじい程の荒稼ぎ振りが窺い知れる。

武井家初代は青森県東津軽郡蓬田村出身。天保9年に傭夫として北海道岩内町に移住。後に泊村に手建網漁場を経営、最盛期には道内に20ヶ統、樺太で15ヶ統の網場に及んだ。本住宅は分家である武井忠次郎家の建物で、大正5年の古写真には、海に面して客殿、母屋、番屋が雁行状に建ち並ぶ姿が確認できる。現在、母屋は小樽市の北本願寺の庫裏として移築現存している。



 

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