太刀川家住宅
Tachikawa



国指定重要文化財 (昭和46年12月28日指定)
北海道函館市弁天町15-28
建築年代/明治33年(1900)
用途区分/商家(回船問屋・米穀商・倉庫業)
指定範囲/店舗棟
公開状況/飲食店として活用中

幕末の日米修好通商条約締結により下田と共に開港した函館の旧荷揚場近くに所在する和洋折衷の商家建築である。当家は越後長岡の出身で幕末に北海道に渡り回船問屋を営み、明治中期からは米穀商、倉庫業にも進出、函館屈指の豪商として活躍したという。住宅は煉瓦積の壁体を漆喰で塗り籠めたもので、小屋組や床組などは木造である。往時の函館は度重なる大火に見舞われており防火性を意識した建前となっているが、単なる土蔵造とせず、上手く洋風意匠を採り入れたお洒落な佇まいとなっている。




 

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